日本民間放送連盟賞の番組部門(テレビ報道番組)で
「ヒロシマの山 ~葬られた内部被ばく調査~」が
最優秀賞を受賞しました。

プロデューサー 城 雅治、ディレクター 藤原大介、編集 正路周子、撮影 砂 山 浩
1946年の設立以来、放射線の人体への影響を調査し続けている放射線影響研究所。
「山」は、比治山にあるその広島研究所を指す隠語である。番組では、大久保理事長の講演活動や、内部被ばくを心配する福島在住の母親らの生活を横軸、そして、放影研とその前身である米国原爆傷害調査委員会(ABCC)による残留放射能の調査打ち切りの歴史を縦軸に、当事者の証言などを交えながら、放射能汚染にまつわる複雑な現実を丹念に描く。
"分かりにくさ"をありのままに伝えようとする制作者の姿勢と本気さが高く評価される。
RCC開局60周年特別番組

『ヒロシマの山~葬られた内部被ばく調査~』

放送日時:2012年8月6日(月) 午前10:00~11:00
放射線影響研究所(放影研)広島市の比治山山頂に立つ放射線影響研究所(放影研)。
原爆被爆者ら約12万人を追跡調査し、放射線の人体への影響を研究している。
差別を恐れる被爆者の心情への配慮から"山"という隠語でも呼ばれる。

膨大なデータは国際的な被ばく線量基準を生んだ。
福島原発事故発生後の健康管理や食品検査にも活用されている。しかし、福島の内部被ばくの被害に通じる、ある未解明の課題を残していた――原爆投下直後に降った放射性物質を含む黒い雨など、残留放射能の影響だ。
放影研の前身の米国原爆傷害調査委員会(ABCC)は、残留放射能の深刻な被害の可能性を把握しながら、調査を中断していた。背景には、原爆投下国と被爆国の研究者の意見対立があった。

米国に眠るABCC文書や当事者の証言で被爆者調査を検証するとともに、放影研へ複雑な思いを抱く広島・福島の人々、過去と向き合い"フクシマ後"のあるべき将来像を模索する放影研の研究者たちを追う。